頭痛の原因を見つけ出す、頭痛ダイアリーのすゝめ
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- コラム
季節の変わり目には、頭痛やめまいを訴える方が増えます。
でも、本当にその頭痛は季節だけが原因なのでしょうか?
季節の変化以外でも頭痛になりやすい人は、どういったことがトリガーとなって頭痛を引き起こしているのでしょうか?
ご自身の頭痛の特徴や痛み方を正しく理解することで、頭痛の悩みの根源を見つけ出すことができます。
ここでは、頭痛に悩める全ての人におすすめしたい、頭痛ダイアリーについてご紹介します。
頭痛ダイアリーの概要と目的
頭痛ダイアリーは、頭痛が発生したときにその痛みの程度や体の状態、天候などの外部環境などを日記のように記していくものになります。
頭痛が起きたときのことを日記として記しておくことで頭痛を客観視でき、どういった要因で頭痛が起きやすいのか、痛み方に特徴がないかをご自身で把握することができます。
また、頭痛のことで通院する際にも、普段自分がどのような頭痛に悩まされているのかをより正確に医師に伝えることができるので、危険な病気が隠れていないかどうかや、どういった治療を行うべきなのかなどを診断しやすくなります。
頭痛ダイアリーをつけることで、ご自身の体調や体の特徴をより詳しく知り、適切なケア・正確な治療に結びつけることが、最も重要な目的です。
頭痛ダイアリーの付け方
頭痛ダイアリーは、頭痛外来などにいくと専門の用紙がもらえたり、インターネット上でもテンプレートがダウンロードできたりしますが、普段使っている手帳でも十分問題ありません。
頭痛ダイアリーでは、頭痛が起こった日に、その日にちの欄に以下の項目を記載していきます。
・頭痛が起こった時間と天気
・痛みの程度、痛み方
・服薬の状況
・生理中かどうか(女性の場合)
・その他メモ
これらの項目について、一つずつ書き方を開設していきます。
頭痛が起こった時間と天気
まずは、頭痛が発生した時間と天気を記入します。
時間については、細かな時間がわかれば記載しておくとより正確な頭痛ダイアリーになりますが、午前・午後・夜の3種類のうちどれかを記載しておくだけでも良いです。
また、天気も簡単にイラストなどで晴れ・曇り・雨・雪などと示しておきます。
天気による頭痛は非常に多くの方が悩まされている頭痛の一つですので、天気の変動による特徴をつかむためにも重要な記載事項です。
これらを記載することで、1日のリズムの中で痛みやすい時間帯がいつなのか、どういった天候の変化があるのかといった特徴が見えてくることがありますので、必ず記載するようにしましょう。
痛みの程度、痛み方
痛みの程度については、3段階で示すと良いでしょう。
書き方としては、「軽度+、中度++、重度+++」といったふうに、プラスを並べるような書き方であれば、ひと目で痛みの程度を把握でき便利です。
さらに、痛みの特徴も併せて記載しておきましょう。
左右どちらが痛むのか、前後どちらなのか、両方なのかといった痛む箇所の特徴と、痛み方(ズキズキ・ガンガン・チクチクなど)も擬音語などで表現しておくとわかりやすいです。
服薬の状況
服薬の状況としては、頭痛が起きた際にどういった頭痛薬を飲んでいたか否かをメモします。もし薬を飲んでいた場合は、薬名を記載しておくとさらに診断時に便利になります。
普段から市販の頭痛薬などを飲んでいる方はもちろん、すでに処方された頭痛薬を使っている場合は、その薬を飲むことによる効果がどうだったかも医師にフィードバックしやすいので、正しく薬名と用量を記載しておくようにしてください。
生理の有無
女性の場合は、頭痛が発生した際に生理中かどうかをマルバツで示します。生理前である場合は生理前と示しておくとより正確に頭痛を把握できます。女性ホルモンのバランスが乱れている時、生理前後などは頭痛が起こりやすくなるため、生理周期の把握は非常に重要なのです。
生理によるホルモンバランスの乱れで頭痛が起こっているのかどうかを診断する基準となりますので、必ず記載をしておきましょう。
その他メモ
そのほかで気になる体調の変化や身の回りの出来事などがあれば、メモとして記載をしておきます。
例えば、
・めまいも同時に酷かった
・水分をあまり取れていなかった
・前日にお酒を飲んでいた
・連日残業続きだった
など、一見すると頭痛とは関係ないのでは?と思うようなことでも、何か少しでも体の変化で思い当たるものがあれば記載しておくと良いでしょう。
自分の体を知ることは、健康増進への第一歩
毎日ちょっとくらいの不調であれば、誤魔化して過ごしてきたという人も多いかと思います。
しかし、そんな「ちょっとした不調」が大きな病気のサインである恐れもありますし、ちょっとした不調が続くことで、精神的にも大きな負担になってしまうことだってあります。
自分の健康は自分が一番理解しなければ、いつまで経っても本当の健康=Wellnessを手に入れることはできないです。
頭痛が起こりやすいこの梅雨時期を機に頭痛ダイアリーを始め、健康増進に向けた第一歩を踏み出しましょう!