海外旅行中は食中毒・感染症に要注意!体を守る予防法を紹介
column
- コラム
- トラベルコラム
年末年始などの大型連休に向けて、海外旅行の計画を立てる方も多くいらっしゃるかと思います。
特に、初めて海外旅行をする方は、ワクワクと不安を抱えながら準備をしているのでは?
海外旅行で、知らない地域の空気や文化に触れることは、人生の大きな財産となります。
その一方で、慣れない環境下で食中毒や感染症を引き起こし、体調不良に悩まされる方が多いのも事実です。
今回は、海外旅行中に気をつけたい食中毒と感染症について、予防法を交えながら紹介していきます。
海外旅行中の食中毒は、生水・氷・生ものが危険性大
海外旅行では、渡航先によって衛生状態は大きく異なります。
特に、気候が暑い地域を中心に、海外の多くの地域で気をつけないといけないのが、生水・氷・生ものです。これらはついつい口にしがちですが、衛生状態が悪い地域では、少し口にしただけでも食中毒を起こしてしまう恐れがあります。
以下、海外旅行中に気をつけるべき食品と、その注意点についてまとめました。
気をつけるべき食品 | 注意点 |
生水・氷 | 日本と違い、生水や水道水から作った氷などは食中毒の危険が潜んでいます。水分や氷を口にする場合は、必ずメーカーが製造している飲料水を購入の上、口にするようにしてください。 |
果物 | 果物を食べるときは、必ず事前にメーカーが製造する清潔な飲料水で洗ってから食べるようにしましょう。また、衛生管理ができていない飲食店で出されるフルーツには口をつけないようにしてください。 |
肉、魚介類、卵、野菜、乳製品 | どの食材も十分に火が通っていないものは避けるようにしてください。特に、生卵や牛乳、アイス、サラダなどの食材は、ついつい普段どおりそのまま食べそうになってしまいますが、衛生管理が整っている飲食店以外では口にしないようにしましょう。 |
海外旅行中の感染症の多くは、動物と蚊・マダニが原因
海外旅行中に感染症を引き起こしてしまう方は少なくありません。
新型コロナのように、人から人へ移る感染症も注意が必要ですが、海外の感染症として特に注意すべきなのが、動物や蚊・マダニが原因となる感染症です。
日本では感染が見られないものが、動物や蚊を媒介して移されることがありますので、十分な感染対策を行う必要があります。
主な感染源 | 発症する主な病気 | 予防方法 |
蚊・ダニ | マラリア・デング熱・黄熱・日本脳炎・ジカウイルス感染症など | ・虫除けスプレーやクリームの使用・長袖長ズボンの着用・室内では、蚊取り線香や蚊帳などの虫除け効果のあるグッズを使用・夜間外出を控えること |
ノミ | ペスト | ・ネズミや犬、猫などの排泄物、体液への接触を避けること・長袖長ズボンの着用・虫除けスプレーやクリームの使用 |
動物 | 狂犬病・鳥インフルエンザ・MERS | 【狂犬病予防】犬をはじめとした動物への接触を避け、事前に狂犬病ワクチンを打っておくこと 【鳥インフルエンザ予防】農家や市場、動物園にいる鳥類との接触を避け、手洗いうがい等をこまめに行うこと 【MERS予防】ヒトコブラクダとの接触を避け、生や加熱不十分なミルク、肉類を口にしないこと |
ヒト | 風しん、麻しん、ポリオ、新型コロナウイルス | 世界各地で感染リスクがあるため、事前にワクチン接種をし、マスクの着用や手洗いうがいを徹底すること |
事前の予防接種やトラベルセットの持参で、安全・安心な海外旅行を
海外旅行を控えている方は、渡航先や渡航期間に応じて感染対策のためのワクチン接種を行うことが、感染症予防を行うにあたって非常に重要となります。
ワクチンの種類によっては数回に分けて接種が必要なものもあるため、渡航直前ではなく、数ヶ月前からワクチン接種の計画を立てておくことも、海外旅行における大切な準備の一つです。
また、海外旅行中に体調不良を起こした際に活用できる、解熱鎮痛剤や整腸剤、虫刺され時の塗布剤などが入った「トラベルセット」も、もしものお守りがわりとしておすすめです。
当院では、海外渡航時のトラベルワクチンの接種やトラベルセットのご用意はもちろん、時差ボケ予防薬や高山病予防薬なども幅広く取り揃えております。
楽しい海外旅行にするためにも、海外旅行を計画している方は、ぜひ一度当院までご相談ください。
参照:
https://www.forth.go.jp/news/20220722_00001.html
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/abroad.html