健康診断で「脂肪肝」と言われたら?今すぐ始めるべき5つの対策
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- コラム
「脂肪肝」という言葉を、健康診断の結果で初めて耳にして驚いた方も多いのではないでしょうか。
一見深刻ではなさそうに思えても、実は将来的に肝硬変や肝がんなど深刻な疾患に繋がることもある、見過ごせないサインです。
今回は、「脂肪肝とは何か?」から「今すぐ始めるべき生活習慣の見直し」までをわかりやすく解説します。
脂肪肝とは?まず知っておきたい基礎知識
脂肪肝(しぼうかん)とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。
本来、肝臓は体内の老廃物を分解したり、栄養素を代謝する重要な臓器ですが、脂肪がたまりすぎることで正常に機能しにくくなります。
【脂肪肝の種類】
- アルコール性脂肪肝:お酒の飲みすぎが原因
- 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD):肥満や糖尿病が背景にある
NAFLDは近年増加傾向にあり、日本人の約3人に1人が脂肪肝予備軍とも言われています。
脂肪肝を放置するとどうなる?
脂肪肝そのものに痛みや自覚症状はありませんが、だからといって油断は禁物です。
放置すると次のようなリスクがあります。
- 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)へ進行する可能性
- 肝硬変 → 肝がんという悪化ルートをたどることも
- 動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病のリスク増加
つまり脂肪肝は、「生活習慣病の入口」でもあり、「沈黙の臓器=肝臓」の悲鳴とも言えるのです。
健康診断で「脂肪肝」と言われたら今すぐすべき5つのこと
では、脂肪肝と診断された場合、具体的に何をすればいいのでしょうか?
以下の5つの対策を参考に、日常生活を見直してみましょう。
1. 【食事改善】バランスの良い食事を心がける
- 炭水化物や脂質の摂りすぎを控える
- 野菜やきのこ、海藻類で食物繊維を補給
- 甘い飲み物やお菓子の頻度を減らす
- アルコールはできるだけ控える(週2回以上の休肝日を)
※極端な糖質制限は逆効果になることも。医師の指導のもと無理のない改善を。
2. 【運動習慣】週に150分を目安に体を動かす
- ウォーキングや軽いジョギング、筋トレなど
- 1回30分×週5回が理想的
- 継続が大切。無理せず習慣化することがカギ
3. 【体重管理】BMIを25未満に保つ
脂肪肝は肥満と深く関係しています。
BMI(体格指数)を25未満に抑えることが予防・改善の第一歩です。
💡 BMIの計算方法
体重(kg) ÷ 身長(m)²
4. 【定期的な検査】肝機能の数値をチェックしよう
- AST、ALT、γ-GTPなどの肝機能値に注目
- 必要に応じて腹部エコーや血液検査を追加
脂肪肝の進行度や改善状況を定期的に確認することが大切です。
5. 【医療機関の受診】専門医による診断とフォローを
自己判断で放置するのではなく、内科・肝臓専門医の診察を受けることをおすすめします。
🏥 大阪グランドクリニックでは…
最新の胸部CT機器や高精度のエコー検査装置を完備しており、脂肪肝の診断においてもより精密な評価が可能です。
肝臓の状態を詳細に把握することで、より適切な治療・生活指導が受けられます。
脂肪肝は“今すぐ向き合えば”改善できる
脂肪肝は多くの場合、生活習慣の改善によって回復が可能です。
早期に対策を講じることで、肝臓を守り、将来的な病気のリスクをぐっと減らすことができます。
大阪グランドクリニックでは、脂肪肝の早期発見・改善に向けたサポートを行っています。
充実した検査体制と、患者さま一人ひとりに寄り添う診療で、あなたの健康をトータルにサポートいたします。
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