男性も子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を接種しておくべき?
column
- コラム
子宮頸がんワクチンというと、女性が打つものだという認識が強いかもしれません。
しかし、男性も子宮頸がんワクチンの接種が推奨されており、パートナーだけでなく自分自身の健康を守るためにも非常に有効です。
今回は、男性向け子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種について解説していきます。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は男性にも感染する
ヒトパピローマウイルス(HPV)とは、主に性交渉によって生殖器やその周辺の粘膜にイボをつくるウイルスで、その遺伝子型は150種類以上にのぼります。
その中でも16、18、31、33、45、52、58型などのHPVはがんになりやすく、これらが子宮頸部に感染すると、子宮頸がんへと進行していきます。
ここで注目すべきが、HPVは女性の子宮頸部への感染だけでなく、男性への感染も確認されているということ。
性行為を通じて、陰茎や肛門、咽頭にウイルスが入り込むと、コンジローマやがんを発症する恐れがあります。
パートナーの健康を守ることはもちろん、ご自身の健康を守るためにも、HPVワクチンは非常に有効だと言えるのです。
男性のHPVワクチンは任意接種となる
現在、日本では男性のHPVワクチン接種は任意接種となるため、自費での受診となります。
そのため、男性のワクチン接種率はまだまだ高くないことが課題でもあります。
しかし、男性のHPVワクチン接種は、HPVによるがん発症者を抑制するために非常に大切です。
実際に、
「過去に子宮頸がんを経験した女性と交際している」
「自分自身が過去にコンジローマに悩まされた経験がある」
「将来を考えているパートナーを大切にしたい」
といった思いや悩みを抱えた男性が、HPVワクチンの接種を希望されることも少なくありません。
今一度、パートナーとHPVワクチンに関して相談をしてみる時間を作ってみることもおすすめです。
男性には、HPV4価ワクチンの接種が推奨されている
HPVワクチンで現在主流なのは、4価ワクチンと9価ワクチンになります。
予防できるHPVの種類が4価より9価の方が多いため、感染リスクの高い女性は9価の接種を希望する方が多いです。
一方、男性のHPVワクチンとしては4価ワクチンが推奨されています。
男性の接種においては、ワクチン接種後に重篤な副作用が起こった場合に、国の救済措置が適用されるのが4価となっていますので、男性の多くは4価ワクチンを希望されます。
しかし、予防できるウイルスの種類が多い方が良いという方に関しましては、救済措置はございませんが、男性の9価ワクチン接種をご用意することも可能ですので、まずはお気軽に医師までご相談ください。
内科専門医による事前診察で、安心して接種できる
子宮頸がんワクチンは、実際には他のワクチンと変わらない安全性であるものの、副反応に対する懸念をお持ちの方も多いため、不安を抱えたままご来院される方も少なくありません。
当院医師は内科専門医のため、ワクチン接種における身体への影響についてや、ワクチン接種のメリット・デメリットについて客観的視点をもって丁寧にご説明します。
ご来院される全ての方に安心して医療を受けていただけるよう、抱えておられる不安やお悩みをヒアリングいたします。
また、実際に診察を受けてみて、ワクチン接種をやめておきたいと感じられた方はその場でキャンセルいただけますのでご安心ください。
夫婦やカップル、パートナーとも一緒にご来院いただけますので、接種をご希望の方は、まずは気軽に当院までご来院くださいませ。
HPVワクチンに関する詳細はこちら