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禁煙治療

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2024.10.15
  • コラム

禁煙しようとしてもなかなか上手くできないという方は多く、自分の意思だけで禁煙できない場合は「ニコチン依存症」が原因と考えられます。

喫煙は、肺がんをはじめ、食道がん、咽頭がん、口腔がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の発症リスクを上げるため、健康維持・増進のためにはなるべく禁煙することが望ましいです。

 

当院では、保険適用での禁煙治療を実施しております。

過去に禁煙しようとして失敗した方、なんとか禁煙を成功させたい方はお気軽にご相談ください。

 

保険適用の対象基準

下記の条件を満たす方は、保険適用で禁煙治療を受けることができます。

  1. ただちに禁煙しようと考えている
  2. 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上である
  3. 医師から禁煙治療の説明を受けた上で、その治療の実施に同意する
  4. ニコチン依存症テスト(TDS)でニコチン依存症と診断(5点以上を記録)される

 

※ニコチン依存症テスト(TDS)について

下記の問1〜問10の合計が5点以上の場合、ニコチン依存症と診断されます。(はい1点、いいえ0点)

 

1:自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?

2:禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか?

3:禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか?

4:禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか?

(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)

5:問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?

6:重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか?

7:タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?

8:タバコのために自分に精神的問題(※)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?

9:自分はタバコに依存していると感じることがありましたか?

10:タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか?

 

禁煙治療の治療薬について

禁煙治療には貼り薬と飲み薬による治療がございます。

飲み薬は、現在全国的に供給制限がかかっておりますので、当院での治療は貼り薬(ニコチンパッチ)による治療となります。

 

ニコチンパッチとは

ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬となります。

毎日1枚皮膚に貼って使用することで、離脱症状を抑制します。

禁煙開始初日から8週間の使用期間を目安とし、貼り薬の大きさを段々と小さいものにしていくことで無理なく禁煙していけるようサポートするお薬です。

※一般用医薬品にもニコチンパッチはございますが、高用量のニコチンパッチは医療用のみとなっております。

 

禁煙治療の流れ

初診

初診では、まず最初に医師による問診で禁煙治療のための条件を確認します。

禁煙治療の条件が適用されると診断された場合は、下記の流れで治療を進めていきます。

①診察

②呼気一酸化炭素濃度の測定

③禁煙実行・継続に向けてのアドバイス

④禁煙補助薬(ニコチンパッチ)の処方

 

再診(2週間後・4週間後・8週間後・12週間後)

再診は4回行い、毎回下記の流れで治療を進めていきます。

①診察

②呼気一酸化炭素濃度の測定

③禁煙実行・継続に向けてのアドバイス

④禁煙補助薬(ニコチンパッチ)の処方

 

禁煙治療の費用

保険診療による禁煙治療でかかる費用は、下記の通りです。

ニコチンパッチによる治療
費用自己負担額(3割負担)
診療所初診料+再診療
ニコチン依存症管理料
③院外処方せん料
①7,780円
②8,000円
2,040円

5,350円
保険薬局調剤基本料・調剤料
禁煙補助薬
①2,910円
②21,280円
7,260円
合計42,010円12,610円

※上記費用は、2020年4月に改訂された診療/調剤報酬点数に基づいて算出。

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