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真夏にくしゃみが止まらない?8月から9月にかけて注意したい花粉症

column

2025.07.31
  • コラム

「夏なのに鼻水が止まらない」「朝からくしゃみが連発する」「風邪かと思ったけど熱がない」

そんな症状に心当たりがある方、それはもしかすると「夏の花粉症」かもしれません。

 

花粉症といえば春のスギやヒノキのイメージが強いですが、実は8月から9月にも注意すべき花粉が飛散しています。

今回は、そんな真夏から初秋にかけて発症しやすい花粉症の原因や対策、風邪との違いについて詳しく解説します。

 

夏でも花粉症になる?8月・9月の主な花粉の種類

ブタクサ

8月から9月にかけて多く飛散するのが「ブタクサ」の花粉です。ブタクサはキク科の植物で、河川敷や空き地などに自生しています。スギ花粉と比べて飛散範囲は狭いものの、都市部でも生育しやすいため、都市部に住む人も注意が必要です。

 

ヨモギ

同じくキク科の「ヨモギ」も、8月下旬から9月にかけて花粉を飛ばします。こちらも道端や土手などに生えており、生活圏内で知らず知らずのうちに接触している可能性があります。

 

カナムグラ

カナムグラはアサ科の植物で、ブタクサやヨモギと同時期に花粉を飛散します。つる性の植物で、フェンスや電柱などに巻きつくように成長します。

 

夏風邪との違いは?見分け方のポイント

8月〜9月の時期、くしゃみや鼻水、咳などの症状が出ると「夏風邪かな?」と思う方も多いでしょう。しかし、以下のような点で花粉症と風邪は異なります。

 

症状花粉症風邪
発熱ほとんどなしあり
鼻水の状態透明でサラサラ黄色や粘性あり
目のかゆみありほとんどなし
継続期間数週間〜1ヶ月以上数日〜1週間程度

 

花粉症は目のかゆみや涙、連続するくしゃみ、透明な鼻水が特徴的です。症状が長引いていて熱が出ない場合は、花粉症の可能性が高いと言えるでしょう。

 

 

真夏の花粉症を放置するとどうなる?

「たかがくしゃみ」と思って花粉症を放置してしまうと、以下のようなリスクが生じます。

 

  • 睡眠の質が低下:鼻詰まりや咳で夜中に目が覚めやすくなる
  • 集中力の低下:日中の倦怠感や注意力散漫
  • **慢性副鼻腔炎(蓄膿症)**の原因に
  • アレルギー性結膜炎や肌荒れの悪化

 

日常生活の質(QOL)を大きく損なうため、早めの対処が重要です。

 

夏の花粉症対策5選

夏の花粉症かも?と思ったら、以下のような対策を日常生活の中で実践してみてください。

 

1. 外出時はマスクとメガネでガード

ブタクサやヨモギの花粉は背の低い植物から飛ぶため、鼻や目に入りやすい位置に花粉が飛んでいます。外出時はマスクと花粉防止メガネを併用するのが効果的です。

 

2. 洗濯物・布団は室内干し

外に干した洗濯物や布団には花粉が付着します。特に花粉の多い朝や日中は避け、可能であれば部屋干し乾燥機を活用しましょう。

 

3. 空気清浄機の活用

花粉対策にはHEPAフィルター付きの空気清浄機がおすすめです。就寝中の鼻詰まり予防にも効果的です。

 

4. 帰宅後はすぐにシャワー・着替えを

衣類や髪の毛に付着した花粉を室内に持ち込まないために、帰宅後はすぐに着替えてシャワーを浴びることが理想的です。

 

5. 医療機関でのアレルギー検査・治療

市販薬で改善しない場合や、症状が強い場合は耳鼻科やアレルギー科の受診がおすすめです。血液検査でアレルゲンを特定することで、より的確な治療が可能になります。

 

 

夏の花粉症の治療法と最新の選択肢

夏の花粉症の治療は、一般的に以下のような方法で改善されることが多いです。

 

  • 抗ヒスタミン薬:くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を抑える
  • 点鼻薬・点眼薬:局所的な症状緩和に有効

 

特に、毎年同じ時期に症状が出る人は、症状が出る前の早めの対策(初期治療)が推奨されます。

 

 

夏の花粉症かも?と思った方は早めの検査と治療を

8月〜9月の花粉症は、気づきにくく放置されがちです。しかし、原因となる植物は身近に存在し、自然の多い地域だけでなく都市部でも症状が出ることがあります。

症状が悪化してしまう前に、花粉症が気になる方は早めのアレルギー検査と治療を医療機関に相談されることをおすすめします。

 

当院でも、アレルギー検査および花粉症の診察・治療に対応しております。

症状やお悩みに応じて、適切な検査や治療法をご提案させていただきますので、お困りの方はお気軽に当院医師までご相談ください。

 

 

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