HPVワクチンのキャッチアップ接種をご希望の方は、9月中に接種開始を【大阪梅田】
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- コラム
公費での接種が可能なHPVワクチンのキャッチアップ接種期間が、来年(令和7年)の3月をもって終了します。
また、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は合計3回の接種が必要で、3回目接種が完了するまでの期間は約6ヶ月間となります。
キャッチアップ接種対象者の方は、9月中に1回目の接種を済ましておく必要がありますので、ご本人やパートナー、ご家族の方でキャッチアップ接種対象者に当てはまる方がいる場合、お早めに接種計画を立てるようにしましょう。
キャッチアップ接種とは
現在、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)は小学校6年生〜高校1年生相当の女性に対して、定期接種が実施されています。
しかし、HPVワクチンの接種は、平成25年6月〜令和3年11月のあいだ、副反応等の報告により「積極的接種勧奨の差し控え」の措置を受けていました。
その後、厚生労働省の最新の知見を踏まえて、HPVワクチンの有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、再び定期接種としての制度が再開し、現在に至ります。
この差し控えされていた期間に対象年齢だった女性に対し、公平な接種機会を確保するためつくられたのが「キャッチアップ接種」の制度になります。
キャッチアップ接種の対象者
キャッチアップ接種の対象者は、平成9年度~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の接種を合計3回受けていない方となります。
2025年3月末日時点で16歳〜27歳の女性が対象ですので、今一度ご自身がキャッチアップ接種の対象かどうかチェックしてみてください。
HPVワクチンは接種期間約6ヶ月・接種回数3回
「ワクチンは1回打ったら終わりでしょ?それなら3月ギリギリに打ってもいいのでは?」
と思われる方も多いのですが、ワクチンの種類や接種歴によって、必要な接種回数というのはそれぞれ異なります。
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の場合は、合計3回の接種を約6ヶ月間かけて行います。
キャッチアップ接種の終了が来年3月(令和7年)であるため、逆算しても9月中に接種を開始しなければ3回分公費で接種するのが難しくなります。
せっかく公費で接種できる機会なので、なるべく活用できる制度は活用していただければと思います。
HPVワクチン接種を悩まれている方は、ご相談だけでも
一時期、副反応に関するさまざまな情報が飛び交った時期があったかと思います。その際に不安を感じてHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の接種を控えていたという方は少なくありません。
現在は、厚生労働省が「副作用のリスクよりも接種の有効性が明らかに高い」と判断したため、定期接種として取り入れられていますので、必要以上にワクチン接種を怖がる必要もありません。
実際、どんな種類のワクチンでも一定数の方が副反応を感じられることはございます。
そのため、過去に他のワクチンで副反応があった方や、接種すべきかどうか悩んでいるといった方は、ご相談のみの診察も可能です。
当院では、ワクチンの接種によるメリット・デメリットを客観的にご説明いたします。
その上で、接種するかどうかをじっくり考えていただければと思います。
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