健康を当たり前にする「予防医療」とは？簡単に解説

みなさんには、仕事や恋愛、育児や趣味など、日々生活をしている中で大切にしたいことがあるかと思います。
それらの大切なことをし続けるためには、自分自身が健康を保ち続けることが重要です。

予防医療と聞いて、今すぐ積極的に取り組もうと思っている人はどれほどいるのでしょうか。決して多くはないと思います。

そもそも、予防医療とはどういったものなのか、簡単に解説しろと言われてもなかなか解説できないという声もよく耳にします。

今回は、大切だけれども着手できていない人が多い「予防医療」とは簡単にどういったことなのかについて、改めて解説をしていきます。

予防医療とは？簡単に解説

予防医療というのは、その名の通り「病気あるいは怪我を予防するために実施する医療」のことを言います。

病気にならないようにするため、あるいは怪我を起こさないようにするために必要な医療的な取り組みを指しており、人々の健康維持・増進のためには必要不可欠ともいえる医療なのです。

予防医療に注目が集まった背景とは

予防医療がなぜ近年急速に注目を集めるようになったのでしょうか？

予防医療が拡大した背景としては、超高齢化社会が挙げられます。
高齢になるとどうしても病院に通わなければならないケースが増えてきます。

超高齢化社会である日本では、医療を必要とする方が全人口比率でどんどん増加しており、医療費が国全体で増大しているのです。

そこで、国は予防医療に重点を置き、健康な人がなるべく健康を維持し続けられるような取り組みを推進しています。

また、予防医療が浸透することで健康寿命が伸びれば、必然的に治療のために病院を利用する人の数は減少します。

それによって国としては超高齢化社会による医療費を抑えることができますし、一個人としても健康に生きられる方が人生は豊かで楽しくなります。

予防医療の推進は、国にとっても個人にとっても有益なことしかない、魅力的な医療とも言えるのです。

予防医療のフローは3種類ある

では予防医療が具体的にどういったことを指すのか。ということですが、予防医療と一言に言ってもその種類は3つに分けられています。

これらのフローと具体的な予防医療の例を見ていきましょう。

予防医療のフローその1：一次予防

一次予防では、病気になっていない健康な状態の人が、健康状態をさらに増進させるための取り組みのことを指します。

生活習慣や生活環境を改善するために食事内容を見直したり、予防接種やワクチンにより病気から身を守ったりする行動も一次予防に含まれます。

怪我に関しても同様で、怪我をしないためにストレッチを入念に行ったり、ヘルメットなどの装着で怪我から身を守ろうとすることも大切な一次予防としての取り組みです。

予防医療のフローその2：二次予防

二次予防では、病気の早期発見・早期治療を目的とした取り組みのことを指します。会社や学校での定期健康診断はもちろん、年齢に応じたがん検診やメタボ検診など、病気が隠れていないかどうかをチェックするための行動になります。

もしも病気が見つかった場合でも、早期発見ができれば速やかに早期治療に取り組めます。二次予防は、健康な状態に戻りやすくするためのアクションであるのが特徴です。

予防医療のフローその3：三次予防

三次予防では、適切な病気の治療とリハビリテーションによるQOLの維持のことを指します。

病気にかかってしまった人が適切な治療を受けることで再発を防止したり、病気による後遺症で体が不自由になってしまった人でもリハビリテーションなどを実践することでご自身のQOL（クオリティ・オブ・ライフ：生活の質）を維持・向上していくためのアクションです。

予防医療を主体的に実践する人を増やすこと

上記に示した3種類の予防医療ですが、特に一次予防・二次予防の人口を増やす必要があります。

三次予防の段階では「疾病の治療」と「再発防止」のための取り組みとなるため、すでに治療のための医療を受ける必要があります。

もちろん、治療措置は大切なことですが、三次予防が必要になってしまう前に手を打たなければ、一向に健康な状態の人を増やすことはできません。

健康である人に、より長い期間健康であり続けてもらう。それができれば一人ひとりの心身がより豊かなものになるはずです。

そこで、まずはご自身の身体と向き合う機会を、日常生活の中で多く作り出したり、健康維持・増進の重要性について理解を深めてもらったりできる機会を提供することが、予防医療を広める大きなカギとなります。

日常生活の中で予防医療を当たり前にする

予防医療を当たり前のものに感じさせるきっかけの一つに、健康診断があります。

学校や企業に在籍している方は、毎年必ず1回の健康診断があるかと思います。健康診断はご自身の健康状態を知るためのきっかけですし、予防医療でいう「二次予防」にあたります。

また、健康増進をテーマとした講演会やセミナーなどに参加することによっても一次予防に対する意識が芽生えます。企業のイベントの一つに健康セミナーを取り入れたり、簡単なストレッチや運動を教えてもらえる体験会を実施することによっても、多くの人に一次予防を実践してもらえるはずです。

そして、これらをきっかけに「健康の大切さ」を自ら考え、周りにシェアできる方を1人でも多く増やすことができれば、きっと世の中には健康な方がどんどん増えていくことと思います。

クリニックとして一次予防から積極的に

当院では、予防医療として一次予防、二次予防にも非常に注力してアプローチをおこなっています。

定期健康診断や特定健診、がん検診や各種検査などの二次予防領域の実施はもちろん、ワクチンの接種などにも対応。問診時に気軽に健康状態についてご相談いただけるような医療環境を整えています。

また、QOL向上を図った健康美容点滴・医療レーザー施術も導入。疲労回復や二日酔いに効く点滴であったり、肌のシミやシワを改善するレーザー治療や医療脱毛もご用意しています。

一人ひとりの健康状態や目指したい健康状態に合わせて豊富な選択肢の中から柔軟なアプローチを行うことで、心から「健康って幸せ！」と思っていただける方を増やすことができれば嬉しい限りです。