【2024〜2025年版】今年のインフルエンザ、どんな特徴がある?よくある症状を紹介
column
- コラム
毎年冬のシーズンは、インフルエンザの感染拡大が起こりやすく、普段以上の感染対策が重要になります。
今年も、すでにインフルエンザの感染拡大が各地でニュースになりはじめています。
実際に当院の発熱外来でも、インフルエンザと診断される方は多数確認されており、感染拡大のスピードと感染力の強さを懸念しています。
2024-2025年の今シーズン、実際にインフルエンザに感染された方はどのような症状を起こしやすいのか、どんな人の感染が多くみられるのかについて、解説していきます。
インフルエンザウイルスには複数種類がある
まず、インフルエンザにはそもそもA型・B型・C型という風に複数の種類があります。
一般的に「高熱・頭痛」といった症状が最も強く出やすいのがA型ですが、それぞれ亜型も存在するため、数ヶ月前にインフルエンザにかかったという方でも、今流行している型が当時と異なれば、また再度感染する恐れがあるのがインフルエンザの特徴です。
ちなみに厚労省によると、現在国内で流行しているインフルエンザウイルスはA(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型とB型(ビクトリア系統)とのこと。
全ての年齢の方に感染しやすい状況のようですので、十分注意が必要です。
インフルエンザA型・B型・C型に関する基本的な症状や特徴の違いは、下記コラムにまとめましたので参考にしてみてください。
インフルエンザでよくある症状
インフルエンザに感染すると、一般的には下記のような症状を訴える方が多いです。
・38℃以上の高熱
・咳
・くしゃみ、鼻水、鼻づまり
・喉の痛み
・頭痛
・関節痛
例年は、突然高熱が出たり、関節痛が強くなる方も多く、風邪でよくある初期症状を感じる間もなくインフルエンザだと判明するケースが多数見受けられます。
今年のインフルエンザの特徴
今年のインフルエンザでは、上記で示したような症状だけでなく、以下のような特徴も見受けられます。
胃腸の不調が起こりやすい
一般的には、インフルエンザというと高熱や頭痛、激しい咳・くしゃみといった症状が特徴ですが、それらの症状に加えて、今年は「胃もたれ・吐き気」といった胃腸の不調を訴える方も多くいらっしゃいます。
感染性の胃腸炎は例年冬に流行しやすいため、胃腸炎かな?と放置してしまう方も多いのですが、高熱や頭痛が伴ったりする場合は、インフルエンザの可能性も高いです。
気付かぬうちに、周りにウイルスを移してしまう恐れもありますので、何かしらの症状でお困りの場合は、早めに医療機関で検査するように心がけましょう。
大人から感染拡大しはじめている
例年、学校や保育園などに通う子どもが、集団生活の中で感染拡大を起こしてしまうことで、子から親へ感染が広がるというケースが多いです。しかし今年は、大人の感染者がすでに多数見受けられるため、大人同士の接触から感染拡大している可能性があると考えられます。
コロナ禍が明けて、海外観光客の数が増えてきたり、忘年会など人が集まるイベントも復活しています。
この数年、インフルエンザの流行が抑えられていた分、体内に免疫をもっている人が少なくなっているため、一度感染者がでると、どんどん感染爆発してしまう恐れがあります。
今年はそういった要因も重なって、大人の感染者が例年より急増していることが予想されます。
大型連休明けの大流行に注意
年末年始は、親戚や家族、友人などと集まる機会が増え、そういった場では更なる感染拡大に注意が必要です。
知らず知らずのうちにウイルスを移し合ってしまい、連休明けごろに潜伏期間を経たウイルスが一気に症状を引き起こし、大流行が確認される。このようなケースは、新型コロナウイルスでもよくありました。
まさに今年のインフルエンザウイルスでは、それと同じような状況が懸念されます。
普段以上に手洗いうがいを徹底したり、人混みには必要以上に足を運ばないようにしたり、職場や通勤時にはマスクを着用するなどの心がけをすることで、感染から身を守りましょう。
また、必要に応じて、インフルエンザワクチンの接種もご検討ください。
当院では、通常の注射タイプのインフルエンザワクチンに加え、小さなお子様でも怖くないスプレータイプのインフルエンザワクチン「フルミスト®︎」もご用意可能です。
なお、インフルエンザの抗体形成は、ワクチン接種後2週間程度となります。なるべく早いうちに接種を済ませておくようにしましょう。
インフルエンザワクチンに関する詳細はこちら