定期健診との違いは?30歳を過ぎたら受けるべき人間ドックを受診すべき理由
column
- コラム
「30代になってから、疲れを感じやすくなった」
「30代の友人・同僚が病気で入院した」
「病気に関するニュースや情報に敏感になり始めた」
20代の頃と比べて、30代を超えたあたりから少しずつ体の不調を感じやすくなったり、病気に対して敏感になり始めたという方は多いと思います。
そこで重要なのが、人間ドックの受診。
今回は人間ドックがそもそもどういった検査なのか、定期健診との違いはなんなのかについて、詳しく見ていきます。
人間ドックの目的とは
人間ドックの最大の目的は、全身の検査をおこなうことで、自覚症状のない病気を早期発見し健康維持・増進に繋げることです。
10代や20代の頃よりも、生活習慣病をはじめとした何かしらの病気を発症しやすくなるのが30代以降です。人間ドックで定期的に検査を行う習慣をつけることが、今後の健康寿命を延ばすきっかけになります。
すでに病気である部分を発見するだけでなく、細かな数値を把握することで、自分自身の将来的な疾病発生リスクや健康状態を正確にチェックすることができますので、人間ドックは「予防医療」の観点を大切にした健康チェックであるともいえます。
予防医療に関する記事はこちら
定期健診と人間ドックの違い
毎年の定期健診を受けておけば、わざわざ人間ドックなんて受けなくてもよいのでは?と思いがちですが、実は定期健診と人間ドックは検査内容自体が異なります。
下記は、それぞれの検査の目的や検査項目を比較した表です。
定期健康診断(法定健診) | 人間ドック | |
目的 | 生活習慣病をはじめとした健康状態のチェック、疾病有無のチェック | 予防医療を目的とした、健康診断で発見されづらい病気の有無のチェック、発症リスクのチェック |
一般的な検査項目 | 身体測定(身長・体重・BMI)・血液検査・尿検査・血圧測定・視力・聴力・心電図・レントゲン撮影・医師による診察など、全10〜30の検査項目 | 身体測定(身長・体重・BMI)・血液検査・尿検査・血圧測定・視力・聴力・心電図・レントゲン撮影・全身超音波検査・胸部CT検査・腫瘍マーカー検査・甲状腺検査・呼吸機能検査・動脈硬化検査・子宮頸がん細胞診・医師による診察 など、全50項目以上の検査項目 |
保険適用 | なし(法定健診のため、会社負担・一部自己負担) | なし(自己負担) |
費用 | 勤務先や学校が負担するため、原則無料。(追加検査等を希望した場合は、その分自己負担) | 自費診療のため自己負担3〜10万円以上が相場 |
受診のきっかけ | 勤務先や学校等で定められた医療機関、あるいは自宅や職場の近くの医療機関で年に1回受診することが多い。 | 自分で医療機関を調べ、診療予約・受診 |
その他特徴 | 体の状態を大まかに検査する。 | 全身の状態を詳しく検査する。 |
30歳を超えると人間ドックを受けるべき理由
「人間ドックは一体何歳になったら受けるべきなの?」と疑問に思われがちですが、推奨すべき年齢は30歳を超えたタイミングです。
30歳を過ぎた頃は、仕事が忙しくなったり妊娠・出産を経験したりと、ライフステージが大きく変化しやすくなる時期でもあります。
特に、生活習慣病やがん、女性特有の疾患については30代以降で発症率が上がってきます。
がんについては遺伝による発症リスクがあるため、家族にがん発症者がいる場合は、がんに関する検査は必ず入れておくようにしましょう。
また、女性の場合は、子宮頸がんや子宮内膜症、卵巣がん、乳がんなどの女性特有の疾患の発症リスクは20代後半以降高くなります。
子宮頸がん検診は20代のうちから必ず定期検診を行い、30代になるとそれに加えて子宮や卵巣、乳房に関する検査を追加していくことをお勧めします。
当院の人間ドック検査項目
当院の人間ドックでは、全身の超音波検査と低線量CTを用いた胸部画像診断によって、なるべく体に負担をかけない人間ドックを実施しております。
導入しているCT機器は、低線量で身体への負担も少なく、被曝量が気になる方でも安心です。
また、人間ドックの検査中は、専任のスタッフが一人ひとりに合わせて丁寧に検査を進めていきますので、どなたでも安心して検査いただけます。
完全予約制・1日数名限定のプレミアムコースで、ゆったりと自分自身の体と向き合う時間をお過ごしください。
人間ドックの詳細
受診をご希望の方、受診すべきかどうか相談したい方は、お気軽に医師にお声がけください。
人間ドックの受診予約・ご相談の予約はこちらから。
https://web.booking.clius.jp/reserve/4cffa8f6a1d84c1981da2bdfc6b8460c