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パートナーが梅毒に。浮気してたってこと…?自分がすべき対処とは?

column

2024.04.22
  • コラム

最近、日本国内では梅毒の感染者が急増しています。

自分自身はきちんと対策をしていても、パートナーが梅毒に感染してしまった、、!という事態が起こることがあります。 

 

実際にパートナーの梅毒感染が分かったとき、自分自身は関係ないと放置しておいても良いのでしょうか?

ここでは、自分以外の身近な人に梅毒感染者が出た場合の対処法について紹介をしていきます。

 

梅毒とは

そもそも梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」という細菌による性感染症です。


皮膚や粘膜を介して感染するため、性交渉などの親密な関係にある人同士で感染が広がるケースがほとんどです。

 

また、感染後すぐには自覚症状が見られないことが特徴で、自覚症状がないためにどんどん気づかないうちに感染拡大してしまいます。


梅毒を放置しておくと髄膜炎や神経障害を発症し、命に関わる症状を併発してしまう恐れがありますので、感染したら速やかに治療を行うことが重要です。

 

感染が進むと重篤な症状を引き起こすことから、戦前では不治の病としても恐れられていた梅毒。しかし現在は治療法も進歩していますので、早期発見・治療により比較的スムーズに治癒します。

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初期段階では、皮膚や粘膜に発疹などの異常が見られます。

 

梅毒の症状

梅毒は、感染後の経過期間に応じて以下のようなさまざまな症状をきたします。

梅毒感染の症状:第1期(感染して3週間〜1ヶ月)

性器や肛門、口に3ミリ〜3センチ程度のしこりや腫瘍が出現します。 


太ももの付け根のリンパ節が腫れるなどの症状もみられることがあります。

できもの自体は治療をしていなくても1ヶ月程度で自然と消えていきます。しかしこれは自然治癒したわけではなく一時的に発疹が消えただけなので、体内での感染は続いている状態になります。

 

梅毒感染の症状:第2期(1ヶ月〜3ヶ月)

手足や身体に赤い発疹(バラ疹)が出現します。


体のあちらこちらの発疹ができ始め、治療をしていなくても発疹自体は半年以内に消えていくので自然治癒したと勘違いしてしまう人が多いのが特徴です。

 

梅毒感染の症状:第3期(数年後〜)

全身の皮膚や筋肉に、ゴムのような腫瘍が出現します。


このままさらに進行すると、脳や心臓での病変が起こったり、神経障害などを引き起こして命に関わる重篤な状態となります。

 

梅毒の感染経路と発症原因

梅毒に感染する原因として、最も多いのは性交渉による性感染です。


梅毒に感染した人との性交渉で皮膚や粘膜と触れ合うことにより、感染してしまいます。

性器からの感染だけでなく、キスによる感染もあるため、親密な関係にある人には非常に感染しやすいと言えます。

 

また、梅毒に感染している母親から胎児への血液感染もあります。


気づかぬうちに梅毒にかかっていた母親から梅毒が移されてしまうと、胎児は早産や死産のリスクが高まってしまいます。そのため、妊娠前には性感染症検査を実施することが非常に大切です。

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妊娠時の梅毒感染は母体どちらにも悪影響です。

 

パートナーが梅毒になった際にすべきこと

自分自身は梅毒と診断されたわけではなくても、親密な関係にあるパートナーが梅毒に感染していたことが分かれば、必ず性感染症の検査を受けるようにしてください。

 

パートナーが梅毒に感染したタイミングが明確でない場合、梅毒を保有している状態で性交渉やキスなどの触れ合いをして感染している可能性は大いに考えられます。

 


あるいは、梅毒の感染に気づいたのがパートナーが先なだけで、自分自身の方が先に感染していたというケースだってあり得るのです。

 

梅毒への感染=他の人との浮気で感染したとは断定できない

性交渉で感染する病気と聞くと、「自分以外の誰かと浮気して感染したんじゃ?」と疑心暗鬼になってしまうかもしれません。

 

しかし、梅毒は無症状で潜伏期間が長いことから、どのタイミングでパートナーが感染したかを把握するのは非常に困難です。

 

例えば、

「元カレ・元カノとの交際時にその相手からパートナーに菌が移っていた」
「自分の元カレ・元カノが菌をもっており、自分が先に梅毒をもっていた」
「お互いがすでに感染していた状態で交際を開始した」

 

といったケースも考えられるのです。


梅毒の感染に驚いて、感情に任せて接するのではなく、冷静になって感染原因を考えるようにしましょう。

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梅毒は血液検査で簡単にチェックできます。

 

定期的な性感染症検査で、健康状態をチェックしましょう

いざ梅毒に感染した際に、一度も性感染症検査を行っていないと、いつからいつの期間に感染したかを予測することも不可能です。

 

また、大切な人から菌を移されたり、あるいは移してしまったりというのはお互いが傷ついてしまうきっかけにもなります。

 

パートナーの感染が確認されたタイミングはもちろんのこと、感染していないと思っていても新しいパートナーとの交際が始まるタイミングや、結婚のタイミングなどの節目節目で性感染症の検査を受けておくことをおすすめします。

 

当院でも、性感染症検査を実施しています。

男性医師・女性医師どちらも在籍していますので、体のことで気になる症状がある方、不安がある方はいつでもお気軽にご相談くださいね。もちろん、カップルでのご来院も歓迎です。

 

健康状態を維持しながら、心身ともに幸せにパートナーと過ごしましょう!

  

梅毒等の感染症診断の詳細はこちらから

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