エピペン®︎ってなに?使うべきタイミングと持っておくべき人をわかりやすく解説
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アナフィラキシーは、突然起こり、命に関わる可能性のある重篤なアレルギー反応です。その際の応急処置として使用されるのが 「エピペン®︎」。耳にしたことはあるけれど、「どんな薬?」「いつ使うの?」「誰が持つべき?」などといった疑問を抱えている方も多い薬です。
今回は、エピペン®︎の基本から使うべきタイミング、持つべき人の特徴まで分かりやすく解説します。
エピペン®︎とは
エピペン®︎は、アナフィラキシー症状が起きた際に、緊急で使用する自己注射用のアドレナリン製剤です。
医療機関を受診する前の“応急処置”として利用するもので、症状を和らげて救急搬送までの時間を稼ぐ重要な役割を果たします。
エピペン®︎にはアドレナリンが含まれており、このアドレナリンには血圧を上げたり、気道を広げて呼吸しやすくしたり、血管を拡張させたりする働きがあるため、急なアレルギー症状の悪化を食い止めることができます。
ただし、あくまでもエピペン®︎は応急処置として使用される薬品ですので、使用後は必ず病院へ行き、医師による治療を受ける必要があります。「使ったから安心」ではない点に注意しましょう。

エピペン®︎を使うべきタイミング
エピペン®︎が手元にあっても、どんな症状が現れたときに使用すべきなのか悩む方も多いです。
エピペン®︎を使用するタイミングは、アナフィラキシー症状が疑われた時。特に、以下のような症状が複数同時に現れた場合は速やかに使用するようにしましょう。
エピペン®︎を使用するサインとなる症状の例
【皮膚症状】
- じんましん
- 全身のかゆみ
- 皮膚の赤み
【呼吸器症状】
- 息苦しい
- ゼーゼー、ヒューヒューする
- のどが締め付けられる感じ
【消化器症状】
- 激しい腹痛
- 嘔吐、下痢
【循環器症状】
- めまい
- ぐったりする
- 血圧低下
- 意識がぼんやりする
アナフィラキシーは進行が非常に早く、数分で危険な状態になることもあります。
特に「呼吸が苦しい」「意識がおかしい」などの症状が出たら、ためらわずにエピペン®︎を使用することが重要です。
エピペン®︎を持っておくべき人とは?
エピペン®︎は誰でも持てるものではなく、医師から「アナフィラキシーのリスクが高い」と判断された場合に処方されます。以下に該当する人は、医師に相談することが推奨されます。
1. 重度の食物アレルギーを持つ人
特に以下の食材はアナフィラキシーを起こしやすいことで知られています。
- そば
- ピーナッツ・ナッツ類
- 卵
- 乳製品
- エビ・カニ
過去に強い症状があった場合、再び重症化する可能性があります。
2. ハチ刺されでアナフィラキシーを起こしたことがある人
スズメバチ、アシナガバチに刺された際、過去に全身症状が出たことがある人は、再度刺されると重篤な反応を起こすリスクが高いです。
3. 薬剤アレルギーがある人
抗生物質や鎮痛薬などでアナフィラキシーを経験した人も対象になります。
4. 過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人
原因がはっきりしなくても、再発リスクがあるため処方されることがあります。
エピペン®︎の使い方(基本の流れ)
エピペン®︎は自己注射ですが、複雑な操作はありません。
一般的な使用手順は以下の通りです。
- オレンジ色の先端(針側)を太ももの外側に当てる
- 青い安全キャップを引き抜く
- 太ももに強く押しつけて注射する
- 10秒ほど押し当てて薬液を注入する
- 使用後は救急車を呼ぶ または 速やかに医療機関へ
※衣服の上から打つことも可能です。
エピペン®︎を安全に使うための注意点
エピペン®︎を使用する際には、以下のような点に注意しながら使用するようにしてください。
- 使用期限が短いため、定期的に確認する
- 高温や直射日光を避けて保管する
- 使ったら必ず病院へ行く
- 使わなかったとしても、症状が出たらすぐ医師に相談する
特に学校や職場にエピペン®︎使用者がいる場合は、周囲の人も使い方を知っておくと安心です。
エピペン®︎は命を守るための大切な応急処置薬
エピペン®︎は、アナフィラキシー症状が出た際に、命を救う可能性のある重要な自己注射薬です。
使うタイミングを迷ってしまうと危険な場合があるため、「迷ったら使う」という姿勢が大切です。
アレルギーの持病がある人、過去にアナフィラキシーになった人は、医師と相談し、必要であれば常備しておくことをおすすめします。
当院でも、アレルギー科にてエピペン®︎の処方を実施しております。
処方をご希望の方はもちろん、エピペン®︎を持っておくべきかお悩みの方もお気軽にご相談ください。