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春先になるとドキドキ・息苦しい……。季節の変わり目の動悸に要注意

column

2025.01.22
  • コラム

寒さの厳しい毎日が続く中、春の気配を感じるようになると、心がワクワクしてくる方も多いかと思います。しかしこの時期には、動悸や息苦しさをはじめとした心身の不調を感じやすくなる方が実は多くなるのです。

症状によっては、大きな病気が隠れているケースもございますので、ご自身の体調の変化に注意を傾けながら、適切な対処をするように心がけましょう。

季節の変わり目は、自律神経が乱れがちに

最もよくある原因の一つとしては、季節の変わり目による自律神経の不調です。

急に暖かくなったりするなどして、季節の変化に体調が追いつかない時は、寝つきにくかったり疲れを感じやすくなったりします。それにより、自律神経が乱れ、イライラ・不眠・不安感・動悸などの症状をきたす方が増えるのです。

これは春先に限らず、夏から秋にかけて、あるいは秋から冬にかけてなど一年を通してそれぞれの季節の変わり目に起こりやすい症状です。毎回季節の変わり目の不調に悩まされている方は、自律神経を整える工夫をしてみるようにしてください。

自律神経を整えるには、規則正しい生活・食事が基本

自律神経の乱れによる不調が原因の方は、早寝早起きの規則正しい生活や、1日3食栄養バランスの整った食事を心がけてみてください。

また、午前中には日光を浴びるために軽くウォーキングをしてみたり、お風呂は毎日湯船に浸かるようにするといったことは、血流の促進・ホルモンバランスの調整にも繋がり、自律神経による不調を整えてくれます。

できる範囲で日々規則正しい生活を意識し、心身ともに健康な生活を習慣化させていきましょう。

循環器科で検査を受けていない場合、重大な病気が隠れている恐れも

自律神経の乱れだけが原因だと思って、定期的な健診や循環器科での検査を受診していないという方は、要注意です。

動悸や息切れ、脈拍の乱れは、重大な病気が隠れている危険があります。

特に、下記のような症状に複数当てはまる場合は、速やかにお近くの救急診療へご相談ください。

・激しい動悸が30分以上続いている

・胸や背中に強い痛みを伴う

・吐き気や嘔吐を伴う

・呼吸困難を伴う

・意識が遠のく、あるいは意識がなくなる

動悸の原因として、特に注意が必要なのが不整脈や心不全です。

脈のリズムに異常があったり、心臓のポンプ機能が衰えるなどといった症状は、専門医に相談し適切な検査・治療を受ける必要があります。

上記で示したように、動悸や息切れは自律神経の乱れでも起こる症状のため、症状だけではそれが自律神経によるものか、循環器疾患によるものかどうかは断定できません。

動悸や息切れの自覚があるものの、医師に相談したことがないという方は、まずは循環器科へ受診されると安心です。

循環器科ではどんな検査を行う?

循環器科では、一人ひとりの症状に合わせて、心電図や超音波検査(エコー検査)、胸部X線検査、胸部CT検査、血液検査などを実施します。

当院では、院内に胸部CT機器を導入しておりますので、これら全ての検査を実施することが可能です。

異常を感じた際の検査はもちろん、定期的な検査、治療のフォローまで一貫してスムーズに行えるように体制を整えております。

春先の不調で不安を抱えておられる方は、お気軽にご相談くださいませ。

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