結核検査(ツベルクリン反応・IGRA検査・胸部単純レントゲン)について
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- コラム
アメリカへの海外留学・出張時や、研究を目的とした長期滞在時、その他地域への渡航時に結核検査が必要になるケースがあります。
当院では結核検査および診断書の作成に対応しております。
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
結核検査項目
結核菌に関連する検査には、痰の検査のほか、ツベルクリン反応、血液検査、レントゲン検査など様々な方法がありますが、痰を用いて行う検査が一般的です。
痰を用いて行う検査には、採取した喀痰を顕微鏡で確認し、どのくらいの数の結核菌が存在するのかを確認する抗酸菌塗抹検査や、痰を培地で培養することで結核菌が発育してくるかを確認する抗酸菌培養検査などがあります。
そのほかの検査については、下記の通りです。
■ツベルクリン反応
ツベルクリン反応は、結核菌への感染の有無を確認する検査です。
対象:
海外留学などでツベルクリン検査の結果が必要な方
検査内容:
結核菌培養ろ液から精製した抗原(PPD:Purified Protein Derivative)を皮内に注射します。
(0.5μg相当量/mLの精製ツベルクリン溶液0.1mLを前腕屈側の中央の皮内に注射)
実施日:
初回受診は月曜~木曜、土曜のみ
※金曜と日・祝日の初回受診はできません。ご注意ください。
料金:
9,050円(診察費・税込)
※注射費用と2回分の診察費用、証明書1通を含みます。
追加で証明書が必要な場合は、英文・和文とも1通あたり別途、証明書料3,000円がかかります。
持ち物:
本人確認証
英文での検査証明書が必要な場合は、パスポートの原本あるいはコピーをご持参ください。
結果までの日数:
注射の実施から48~72時間後に接種部位の発赤を計測します。
判定:
発赤の長径9mm以下→陰性 (-)
発赤の長径10mm以上→弱陽性 (+)
発赤の長径10mm以上で硬結を伴うもの →中等度陽性 (++)
発赤の長径10mm以上で硬結に二重発赤、水ほう、壊死等を伴うもの→ 強陽性 (+++)
陽性と判定された場合は、胸部レントゲンなど他の検査で、現在結核に感染していないことを確認します。
注意事項
・判定を含めて2回の来院が必要です。(初回受診は月曜~木曜、土曜のみ)
・子どもの頃に接種した結核感染を予防するためのBCGワクチンで陽性となることがあります。また、非結核性抗酸菌に感染されている場合も陽性となる場合があります。
・生ワクチンの接種後、1か月以内はツベルクリン反応が弱められ、判定に影響がでる場合があります。
■IGRA検査(インターフェロンγ遊離試験)
クォンティフェロンTbゴールドプラス(QFT-Plus)、T-spot
QFT-PlusやT-spotは、結核菌への感染の有無を確認する検査です。
対象:
・海外留学などで検査の結果が必要な方
・結核に感染している方と接触してしまった可能性のある方
・ツベルクリン反応で陽性と診断された方
検査内容:
血液検査
実施日:
平日の午前中のみ実施(要予約)
※上記時間帯以外での検査はできません。ご注意ください。
料金:
11,000円(診察費・税込)
※診察費用と検査費用・和文あるいは英文の証明書1通分の費用を含みます。
追加で証明書が必要な場合は、英文・和文とも1通あたり別途、証明書料3,000円がかかります。
持ち物:
本人確認証
英文での検査証明書が必要な場合は、パスポートの原本あるいはコピーをご持参ください。
結果までの日数:
検査実施日から7営業日以降
判定:
陰性、陽性、判定不可
陰性→結核菌感染なし
陽性→結核感染を疑う
※陽性と判定された場合は、専門医療機関へご紹介いたします。
(精密検査と結果に応じて治療が必要となります。)
注意事項:
・判定を含めて2回の来院が必要です。(要予約:初回受診は平日の午前中のみ)
・非結核性抗酸菌に感染されている場合も陽性となる場合があります。
■胸部単純レントゲン
対象:
・海外留学などで検査の結果が必要な方
・結核に感染している方と接触してしまった可能性のある方
・ツベルクリン反応で陽性と診断された方
検査内容:
胸部単純レントゲン
実施日:
随時(要予約)
料金:
6,300円(診察費・税込)
※診察費用と検査費用・和文あるいは英文の証明書1通分の費用を含みます。
追加で証明書が必要な場合は、英文・和文とも1通あたり別途、証明書料3,000円がかかります。
持ち物:
本人確認証
英文での検査証明書が必要な場合は、パスポートの原本あるいはコピーをご持参ください。
結果までの日数:
即日
ただし、証明書が必要な場合、内容によってお渡しまでお時間を要する場合がございます。