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RSウイルスってどんな症状?感染経路や流行時期、感染対策について

column

2024.07.04
  • コラム

RSウイルスという名前を耳にしたことはあっても、実際にどんな症状が出るのか、感染拡大しやすい時期はいまいちよくわからないという方は多くいらっしゃいます。

 

この記事では、お子様のいるご家庭で特に注意すべきRSウイルスの特徴について、詳しく解説していきます。

 

 

RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症は、RSウイルス「Respiratory syncytial virus(レスピラトリーシンシチアルウイルス)」に感染することで、主に呼吸器症状を発症する感染症のことをいいます。

 

RSウイルス最大の特徴としては、2歳までにほぼほぼ100%の子どもが最低1回感染するといわれている点です。また、一度感染しても何度も発症するほど感染力の高い感染症のため、幼稚園や保育園に通う幼児が感染しやすいとされています。

 

幼児に多い感染症ではありますが、実は幼児のいるご家庭を中心に大人の感染も多くみられます

特に高齢者や幼児・乳児の感染では、RSウイルスの重症化で肺炎や気管支炎を引き起こすと、命に関わることもあるため、各ご家庭で十分な感染対策を行う必要があります。

 

 

RSウイルスの流行ピークはいつ?

 RSウイルスは、以前まで秋に流行が多く確認されていましたが、近年では春から夏にかけて感染がみられ、夏に感染のピークに達するケースも報告されています。

 

ウイルス感染というと、インフルエンザのように冬に気をつけるべきだと思い込む方も多いですが、RSウイルスに関しては夏などの暖かい時期にも十分注意が必要です。

 

 

RSウイルスでよくある症状

RSウイルスに感染すると、以下のような症状がみられることが多いです。

  

■初期症状

・発熱

・鼻水、くしゃみ

・咳、喉の痛み

■注意が必要な症状

・「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった呼吸音が鳴る

・呼吸の回数が増え、息が浅い

・唇や顔色が悪い

 

 

RSウイルスは潜伏期間が2日〜8日程度とされており、最初は発熱が確認されることが多いです。

 

39℃前後の高熱や、呼吸器症状がひどくなると気管支炎や肺炎などの重症化の恐れがあるため、なるべく早く医療機関に行って適切な処置をすることが大切です。

 

 

RSウイルスの感染経路

RSウイルスは、感染者の咳やくしゃみの飛沫からウイルスが移る「飛沫感染」と、手すりやドアノブなどについたウイルスに接触し、粘膜などからウイルスが感染する「接触感染」が感染経路となります。

 

小さな子どもが多い幼稚園などの施設では、子ども同士が咳やくしゃみをしたり、その手で触れ合ったりすることがどうしても多いので、感染拡大しやすいです。

 

また、高齢者は孫やひ孫からウイルスをもらった状態で老人ホームなどの福祉施設に出入りすることで、施設内での感染拡大が懸念されます。

 

 

RSウイルスの感染対策

RSウイルスは、飛沫感染と接触感染により感染が拡大するため、まずは一人ひとりがこまめな手洗い・うがいを行うことが第一です。

 

また、咳やくしゃみの症状がある本人やその家族はマスクをすることで、飛沫感染を減らすことにつながります。

 

ご家庭では、感染した本人が使用するタオルを分けたり、家の中でもお互いがマスクを着用したり寝室を分けたりするなどの工夫を心がけてみてください。

 

 

RSウイルスワクチンの検討を

現在は60歳以上の高齢者と、妊娠28週〜36週の妊婦を対象にしたRSウイルスワクチンの接種も推奨されています。

高齢者のワクチン接種は、ご自身のRSウイルスによる重症化リスクを抑えることができますし、妊婦の方は母体だけでなく胎児の感染リスクも抑えることにつながります。

 

 

自宅に小さなお子さんがいるご家庭や、小さな子どもと接する機会の多い職業をされている方は、日頃の感染対策に加えてワクチンによる予防もご検討ください。

 

 

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