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【大阪で感染者も】はしか(麻疹)の感染に要注意!

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2025.02.28
  • コラム

今年に入り、大阪や愛知、岡山ではしか(麻疹)の感染者が確認されています。

麻疹は非常に感染力が強いことが特徴で、空気感染によって直接接触していない人へも感染してしまう恐れがあります。

咳が長引く方や、激しい咳症状でお悩みの方で、麻疹の抗体がない・あるいは少ない方は注意が必要です。

今回は、麻疹と麻疹ワクチンについて今一度解説していきます。

 

麻疹(はしか)の症状と感染経路

はしかは、麻しんウイルスに感染することで咳や発熱、鼻水などの症状をきたします。最初は風邪と似た症状であることから、自宅で様子を見る方も多いですが、次第に高熱とともに全身に発疹が現れるというのが最大の特徴です。

また、麻疹は飛沫感染や接触感染だけでなく空気感染によっても移るため、直接触れることがなくても、道行く人に感染を広げてしまうくらい非常に感染力が強いウイルスとなっています。

近年では感染者がほとんど現れなくなったことと、初期症状が風邪と類似していることから、正しく麻疹かどうかをチェックしないうちに感染を広げてしまうケースも少なくありません。

現在、2025年2月時点でも、大阪府内や岡山県内で感染者が確認されていることから、この周辺地域にお住まいの方・あるいはその地域へ訪れていた方は要注意。すでに風邪のような症状がでている場合は、速やかに医療機関に受診する必要があります。

 

参照:https://www.iph.osaka.jp/li/070/20241114144833.html

 

麻疹(はしか)を放置するとどうなる?

麻疹になると、全身の発疹や高熱をきたすことが多いのですが、これを放置してしまったり治療が遅れてしまった場合は、重症化のリスクが高まります。

重症化してしまうと、中耳炎や肺炎、脳炎などの非常に危険な合併症をきたす恐れもありますので、なるべく早期に医療機関へ受診することが重要です。

 

麻疹ワクチンによる予防法が効果的

麻疹ワクチンは2006年以降、定期接種として「1歳児に1回、就学前に1回の計2回接種」することと定められています。

しかしながら、それ以前の大人世代は、ワクチン接種を一度しか行っていないことも多いですので、大人になってから十分な抗体を獲得できていない方も実は多いのです。

ご自身のワクチン接種回数や接種時期を今一度確認することをおすすめします。

また、全ての方が2回接種で抗体獲得できていると言い切ることはできません。

2回接種がまだの方や、2回接種したけれど抗体があるかどうかご不安な方は、抗体検査によって麻疹抗体の有無をチェックしてみるようにしてみてください。

抗体検査の結果に応じて、医師から適切な指導を実施いたします。

 

なお、妊娠を希望している方とそのパートナーは、必ず妊娠前に風しん・麻しんの抗体検査および結果に応じてワクチン接種を実施してください。

もしも妊娠中に麻しんや風しんに感染してしまうと、胎児に大きな影響を及ぼしてしまいます。

そして、妊娠予定の女性だけでなく、感染リスクが高いパートナーや同居されているご家族の方の感染も防ぐ必要があります。

妊娠を希望する場合は、市区町村が定める助成金などもございますので、それらを活用しながら風しん・麻しんの抗体検査・ワクチン接種を行うことを覚えておきましょう。

 

当院でも、抗体検査およびワクチン接種を随時対応中です

当院では、麻疹や風疹をはじめとした感染症の抗体検査およびワクチン接種を随時行っております。

感染してから辛い思いをするよりも、まずはご自身の抗体チェックから始めておき、感染リスクを抑えることが大切です。

感染症の抗体検査およびワクチン接種をご希望の方、あるいはそれらに関する健康相談をご希望の方は、お気軽に当院までご相談ください。

 

抗体検査

 

麻疹ワクチン

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