腸チフスワクチン

腸チフスは、サルモネラ属のチフス菌による感染症です。飲食物を介してチフス菌が体内へ侵入し、血液や腸管を通じて菌が体内で繁殖します。

感染して1～3週間は症状がなく、その後高熱や頭痛、腹痛、嘔吐、下痢、発疹を伴います。また、重篤になると合併症も引き起こし、最悪の場合死に至ることもあり非常に危険です。

現在は世界中で毎年128,000人〜161,000人が腸チフスにより死亡していると推定されており、感染リスクの高い地域に渡航する場合にはワクチンの接種が推奨されています。

感染したヒトの便や尿に汚染された水、氷、食べものを取ることによって感染します。菌が腸に入った後血液中に侵入するのが腸チフスの特徴で、ごく少量の菌によって感染することもあります。
アルコール消毒、石鹸による洗浄、乾燥や熱によってウイルス自体は容易に死滅するものの、一旦傷口などから体内にウイルスが侵入すると、1日に数～数十ｍｍの速さで神経系を通って脳に向かって進み、発症後には治療法がなく100％死亡するというのが最も大きな特徴です。

副反応としては、注射部位の発赤・腫脹（はれ）・疼痛など、全身症状として稀に発熱するなどを生じる場合があります。また、ゼラチンを含んだ製剤や食品に対して過敏症などがある方は、ショック・アナフィラキシー（じんま疹・呼吸困難・口唇浮腫・喉頭浮腫等）等が起こる可能性があります。

輸入ワクチンは、国内未承認のため副反応が生じた際の国の救済措置や補償は適用されません。ただし、当院では、輸入機関が提供している輸入ワクチン副作用被害補償制度を導入しておりますので、制度内での補償をお受けいただくことが可能です。

当制度の詳細については、お気軽に医師までご相談ください。

1: ご予約時には以下の内容を事前に当院スタッフまでお伝えください。

希望するワクチンの過去の接種歴（母子手帳や接種記録）

接種証明書のご希望の有無

（海外渡航による任意接種ご希望の場合）

行き先

渡航の期間

ご出発までの準備期間

2: ご希望されるワクチンの説明書を事前にお読みください。

3: 当日は、以下をご持参の上ご来院ください。

本人確認証１点

母子手帳やワクチン接種の記録

パスポートの写し※

※接種証明書をご希望の方は忘れずご用意ください