B型肝炎ワクチン
接種対象となる人
乳児期に接種した方がワクチン効果が高いことから、特に低年齢での定期接種が行われていますが、そのほかの年齢でも接種が推奨されるワクチンです。
保育園での集団感染やコンタクトスポーツでの感染も報告があります。
また、B型肝炎ウイルスは性行為感染症の一つであるため、性的な行動のある以下のような人にも接種が推奨されています。
特に以下の項目に当てはまる場合は接種が望ましいです。
B型肝炎ウイルスをもつ家族がいる人
血液や体液に触れる機会の多い仕事(医療従事者、救急隊員、警察官、保育職員、介護職員など)に就いている人
海外へ留学予定の人
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B型肝炎とは
B型肝炎ウイルス(HBV)はヒトの肝臓に感染し、一過性感染あるいは持続感染(キャリア状態)を起こします。
潜伏期間は平均120日(45〜160日)で、初期の症状としては倦怠感、疲労感、食欲低下が続いた後、典型的な症状として嘔気嘔吐、腹痛、黄疸が出現します。また、場合によっては紅斑、関節痛、関節炎などの症状もあります。
感染リスクのとくに高い地域
B型肝炎は、西太平洋地域やアフリカ地域での感染が世界中で最も多く報告されています。
日本においては、母子感染予防対策が1986年に制定されて以降、ほとんどの場合で母子感染によるB型肝炎感染は防ぐことができています。
感染経路
感染経路としては、輸血や注射針の使い回しなど不適切な観血的医療行為などによる経皮的感染と、性交渉、分娩時の経粘膜感染によるものがあります。
HBVの持続感染自体は、出生時または乳幼児期の感染によって成立します。成人期での初感染では消耗性疾患、末期癌などの免疫不全状態を除けば、持続感染化することは稀です。
持続感染の場合については、大部分は肝機能が正常なまま経過し、その後免疫機能が発達するに従って顕性または不顕性の肝炎を発症します。
また、肝炎を発症した患者のうち、85〜90%は B型肝炎ウイルスの活動が抑えられた状態となり、最終的に肝機能正常の無症候性キャリアへ移行します。しかし、残りの10〜15%は慢性肝疾患(慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌) へと移行します。
一過性感染の場合については、70〜80%は不顕性感染で終わるものの、残りの20〜30%のケースでは急性肝炎を発症し、このうち約2%が劇症肝炎を発症します。なお、劇症型では致死率は約70%に至ります。
B型肝炎ワクチンについて
ビームゲン | ヘプタバックス | Engerix®️ | |
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接種年齢 | 定期接種は生後2ヶ月〜9ヶ月、全年齢で接種可能 | ||
ワクチンの種類 | 不活化(国内) | 不活化(国内) | 不活化(輸入) |
接種回数 | 3回 | 3回 | 3回 |
効果 | 少なくとも5年 | 少なくとも5年 | 15-20年 |
任意接種時の接種料(診察費・税込) | 6,000円/回 | 6,000円/回 | 11,000円/回 |
他ワクチンとの同時接種 | 可 | 可 | 可 |
注射の方法 | 皮下/筋肉 | 皮下/筋肉 | 筋肉 |
副反応 | まれに注射部位に疼痛や発赤、発熱・倦怠感・頭痛などが生じる場合があります。 | ||
説明書 | 新生児・乳児用PDF / 任意接種用PDF | 新生児・乳児用PDF / 任意接種用PDF | |
予診表 | 新生児・乳児用PDF / 任意接種用PDF | 新生児・乳児用PDF / 任意接種用PDF |
ワクチン接種時の注意事項
副反応としては、稀に注射部位の疼痛、腫脹(腫れ)、硬結(しこり)、発赤、そう痒感、熱感などを感じる場合があります。
ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
輸入ワクチンは、国内未承認のため副反応が生じた際の国の救済措置や補償は適用されません。ただし、当院では、輸入機関が提供している輸入ワクチン副作用被害補償制度を導入しておりますので、制度内での補償をお受けいただくことが可能です。
当制度の詳細については、お気軽に医師までご相談ください。
ご準備いただくもの
1: ご予約時には以下の内容を事前に当院スタッフまでお伝えください。
希望するワクチンの過去の接種歴(母子手帳や接種記録)
接種証明書のご希望の有無
(海外渡航による任意接種ご希望の場合)
行き先
渡航の期間
ご出発までの準備期間
2: ご希望されるワクチンの説明書を事前にお読みください。
3: 当日は、以下をご持参の上ご来院ください。
本人確認証1点
母子手帳やワクチン接種の記録(お持ちの方のみ)
パスポートの写し※
※接種証明書をご希望の方は忘れずご用意ください
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