破傷風・成人3種・4種・3種・2種混合ワクチン
接種対象となる人
破傷風ワクチン
屋外でけが(擦り傷や、血が出ない軽い傷も含みます)をしたり犬に噛まれた場合は破傷風の可能性がありますので、ほぼすべての人に接種するメリットがある対象者です。
その中でも、特に前回の接種後10年を過ぎた人には追加接種を推奨します。
成人3種混合ワクチン(破傷風・ジフテリア・百日咳)
屋外でけが(擦り傷や、血が出ない軽い傷も含みます)をしたり犬に噛まれた場合は破傷風の可能性がありますので、ほぼすべての人に接種するメリットがある対象者です。
その中でも、特に前回の接種後10年を過ぎた人には追加接種を推奨します。
破傷風ワクチン
乳幼児期に百日咳含有ワクチンを接種していても、10年程度で抗体が低下するため、すべての思春期・成人は百日咳含有のワクチンを追加接種することが望ましいとされています。
また、乳児に接触する可能性のある成人および小児、医療従事者は接種が推奨され、アメリカ留学時には留学先から接種を推奨されることがあるため、海外渡航者は接種対象者となる場合があります。
4種・3種・2種混合ワクチン
4種混合ワクチンは「破傷風・ジフテリア・百日咳・ポリオ」の4種類、3種混合ワクチンは「破傷風・ジフテリア・百日咳」の3種類、2種混合ワクチンは「破傷風・ジフテリア」の2種類の混合ワクチンです。
日本では定期接種として採用されており、1期では生後2ヶ月から、2期では11歳から接種対象となります。
なお、定期接種以外でも海外渡航先によっては接種が望ましいため、海外渡航を予定されている方も対象者になる場合があります。
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破傷風、ジフテリア、百日咳、ポリオについて
破傷風は、土の中に存在する「破傷風菌」に感染することで発症する病気です。破傷風菌は、世界中の土のなかに存在し、特に動物の糞便で汚染された土壌が危険で、人間へは動物に噛まれて感染する恐れがあります。
ジフテリアは、ジフテリア菌による病気で、眼球や横隔膜の麻痺などを引き起こし、重篤な場合は心不全や亡くなることもある危険な病気です。
百日咳は、百日咳菌によって発症する病気で、ひどい咳が続きます。特に1歳未満の乳児は命に関わるため、感染予防が大切です。チアノーゼや痙攣、肺炎等により重篤な場合は亡くなることもあります。
ポリオは急性灰白髄炎といい、ポリオウイルスが腸内で増殖することで発症します。腸から脊髄の一部に入り込むと、手足の麻痺が起こり、その後遺症は一生残ってしまうこともあります。
感染リスクのとくに高い地域
破傷風菌は世界中に存在していますが、特にアジア・アフリカ・南米の国では感染リスクが高いとされています。
ジフテリアは、アフリカや南アメリカ、アジア、南太平洋諸国、中東諸国、東欧、ハイチ、ドミニカ共和国といった幅広い地域で感染リスクが高いとされています。
百日咳は、世界中で感染が多い疾患で、日本国内でも感染が見受けられます。最近では、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリア、南米でも患者数の増加が確認されています。
ポリオは、パキスタンやアフガニスタンといった南西アジアや、ナイジェリアなどのアフリカで感染リスクが高いとされています。
感染経路
破傷風は、主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。ピアスや注射による感染もみられます。
ジフテリアは、主に気道の分泌物によって感染し、喉などで菌が毒素を出して発症することが多いです。
百日咳は、主に気道の分泌物によって感染し、咳から相手へ感染することが多いです。
ポリオは、感染した人の便中に存在するポリオウイルスが感染を広げることが多く、成人も感染はするものの、特に乳幼児の感染が多いです。
破傷風・成人3種・4種・3種・2種混合ワクチンについて
破傷風:トキソイド | 成人3種混合:Boostrix®︎(輸入) | 4種混合:クアトロバック(国内承認) | 3種混合:トリビック(国内承認) | 2種混合:DTビック(国内承認) | |
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接種年齢 | 生後2ヶ月〜 | 思春期・成人 | 生後2ヶ月〜 | 生後2ヶ月〜 | 生後2ヶ月〜 |
ワクチンの種類 | 不活化 | 不活化(輸入) | 不活化 | 不活化 | 不活化 |
効果 | 10年 | 10年 | 10年 | 10年 | 10年 |
任意接種時の接種料(診察費・税込) | 4,000円/回 | 11,000円/回 | 10,500円/回 | 5,000円/回 | 5,000円/回 |
注射の方法 | 皮下または筋肉 | 皮下 | 皮下 | 皮下 | 皮下 |
副反応 | まれに注射部位に疼痛や発赤、発熱・倦怠感・頭痛などが生じる場合があります。 | ||||
説明書 | |||||
予診表 |
※定期予防接種をご希望の方は、事前に接種スケジュールを医師とご相談ください。
ワクチン接種時の注意事項
副反応としては、稀に注射部位の疼痛、発赤、倦怠感、頭痛などを感じる場合があります。
ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
輸入ワクチンは、国内未承認のため副反応が生じた際の国の救済措置や補償は適用されません。ただし、当院では、輸入機関が提供している輸入ワクチン副作用被害補償制度を導入しておりますので、制度内での補償をお受けいただくことが可能です。
当制度の詳細については、お気軽に医師までご相談ください。
ご準備いただくもの
1: ご予約時には以下の内容を事前に当院スタッフまでお伝えください。
希望するワクチンの過去の接種歴(母子手帳や接種記録)
接種証明書のご希望の有無
(海外渡航による任意接種ご希望の場合)
行き先
渡航の期間
ご出発までの準備期間
2: ご希望されるワクチンの説明書を事前にお読みください。
3: 当日は、以下をご持参の上ご来院ください。
本人確認証1点
母子手帳やワクチン接種の記録(お持ちの方のみ)
パスポートの写し※
※接種証明書をご希望の方は忘れずご用意ください
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TEL: 06-6136-6408